TMRの特徴
多回復餌とTMR
多回給餌とは
粗飼料と濃縮飼料とも1回の給与量を少なくして、1日の給与回数を増す方法(1日6回以上の給与)です。1回の給与量が少なくなれば、 給与された飼料をきれいに食べてくれますし、当然第一胃内のPHも安定し、食下量も上がり、消化率も向上します。
給与回数は多ければ多いほど有効です。しかし、最低でも1日6回以上は給与しないと、多回給与のメリットは出てきません。
TMRとは
TMR(Totala Mixed Rations)は、わが国では完全飼料とか完全混合飼料と呼ばれコンプリートフィードシステムとして普及しています。
その定義は、「乳牛が必要とするすべての飼料成分の栄養水準が均一に保たれた混合飼料を、不断給餌するシステム」です。
わが国の粗飼料事情は欧米諸国と異なり、量、質とも不利な状況です。そこで、飼料を均一攪拌し、 選び喰いができないようなTMRにする必要があります。
均一攪拌ができるのは世界で唯一、CSコンプリートフィーダーなのです。
TMRのメリット
- 乳牛の養分要求に見合うバランスのとれた飼料を最大限に摂取できる為、乳牛の能力を100%発揮できます。
- 分娩直後の食欲不振が防止され、速やかに乾物摂取量(DMI)を最大に到達することができます。特にCSコンプリートフィーダーで均一攪拌した飼料は選び喰いが出来ない為、常に一定の粗飼料と濃縮飼料の比率(粗濃比)で摂取され、安定したルーメン(第一胃)発酵が保たれ、ルーメンPHの低下も最小限に抑えられます。
- 1日に回数多く食べるので食下量の増大、消化率の向上により乳量増加につながります。
- 養分摂取量の不足をきたさない為、無脂固定分(SNF)の低下を防止できます。
- 一定のセンイレベルを維持する事によって高泌乳を保ちながら乳脂肪分(FAT)の改善がはかれます。
- 嗜好性の劣る飼料も利用できます。
- 総合的に飼料給与労働力が省力化されます。
- 標準的(ラフ)な飼養形態がとれ、規模拡大が容易になります。
CSコンプリートフィーダーの特長
弊社は全国でいち早くTMR給与を提唱し、CSコンプリートフィーダーを開発しました。 現在ではCSコンプリートフィーダーを使用している牧場も1000軒以上になり、 各地で色々なTMRチャレンジグループが出来てきました。